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〜 辞典編纂史@欧米 〜

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欧米におけるチベット語辞典編纂の歴史

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contents

18世紀 

イタリアの宣教師たちによるチベット語辞典編纂。

  • 1707年? カプチン派の宣教師の手になるラテン語−チベット語辞典 
    • フランス国立図書館所蔵(Fonds Tibetain No.542) 
    • 手稿
    • Friars Giuseppe da Ascoli と Francesco Maria da Toursによって1708年に編纂が開始され、F. Domenico da Fano(1674-1728)によって完成された。2500語の単語が文字、発音とともに記載されている。
  • 1732年? チベット語−イタリア語・イタリア語−チベット語辞典(Dizionario Tibetano-Italiano.)
    • Bishop's College所蔵 
    • 手稿
    • ?配列
    • F. da Fanoの弟子の F. Francesco Orazio della Penna(1680-1745)の手になるもの。
  • 1759年 アウグスチン派の僧アントニオ・ジョルジ(ゲオルギ?)の『チベットのアルファベット』(Alphabetum Tibetanum : missionum apostolicarum commodo editum / studio et labore Fr. Augustini Antonii Georgii. -- Typis Sacrae Congregationis de Propaganda Fide, 1762) 
    • 活版印刷
    • ローマ
    • 1762年に再版
    • 辞書ではないが...
    • 山口瑞鳳著『チベット上』p.46-52に説明がある。

19世紀 

  • 1826年 「シュローターの」チベット語−英語辞典(A Dictionary of the Bhotanta, or Boutan Language, printed from a manuscript copy made by the late rev. Frederic Christian Gotthelf Schroeter, edit. by John Marshman)
    • 活版印刷
    • 綴り字配列
    • 東インド会社の資金協力を得てまとめられた。上述のチベット語−イタリア語・イタリア語−チベット語辞典を基に作られたらしい。セランプール・フォント。シュローター、マーシュマン。
  • 東洋文庫第50回展示会目録−チベット関係文献−1963年の記事p.12

    本書は、ヨーロッパ人による最初のチベット語辞典として記念すべき業績。書名に、Bhotanta, Boutan とあるが、これは19世紀までインドでチベットを呼んだ Bhotanta でチベットを意味し、現在のブータン語 Bhutanese (チベット語方言の一つ)の辞典ではない。通称「シュレーターの辞典」であるが、草稿はブータン国境周辺あるいは東部チベットに滞在したローマン・カトリックの一宣教師がイタリア語で書いたもの、それが後にビハル州 Purnea 駐屯の陸軍に所属していた教会宣教師協会のシュレーターに渡り、同師が書写、英訳、さらにマーシュマンが英訳を完成、編集し、東インド会社の補助金を得て出版した。資料はすべて原著者がチベット語を習得する過程で見聞したチベット語を逐次書きとめたものであろう。収録語彙数は少くないが、誤謬があり、また文語と口語、敬語と普通語、動詞の活用形式の区別が示してない。語の配列は、添前字、上接字の字母の項に、tsa, tsha, dzaはそれぞれca, cha, ja の項に、zaはsaの、'aはaの後に置かれるなど、チベット式に準じた現在慣用の順序と異なる。

  • 西田龍雄(「チベット語辞典の話」『辞書を語る』岩波新書)

    シュロータの辞典はその上チョマとも違っていて、チベット文字では別の位置に並べるc-とts-、ch-とtsh-、j-とdz-を混合して配列する」とある。また続けて「通用の排列法を採用し、見易いチベット活字で登場するのは、すぐあとに刊行されたシュミットの『蔵独辞典』以降である

  • 1834年 チョマ・ド・ケレシュ(1784-1842)のチベット語−英語辞典(Essay towards a dictionary, Tibetan and English / prepared by Alexander Csoma de Koros ; with the assistance of Sangs-rgyas Phun-tshogs. -- Manjusri Pub. House, 1973. -- (Bibliotheca Himalayica ; series 2, v. 4))
    • 活版印刷
    • 綴り字配列 ただし,イェシケやその後のほとんどの辞書の配列とは異なる配列である。常に左にくる文字を基準にした配列。前置字が基準になっている。brgyaはbのところで引くといったもの。
  • 1841年 シュミット(1779-1847)のチベット語−ドイツ語辞典 サンクトペテルスブルグ、ライプツィヒ(Tibetisch-Deutsches Worterbuch, nebst Deutschem Wortregister / von I. J. Schmidt. -- Osnabruck : Biblio, 1969)
    • 活版印刷 (綴り字配列)
    • チョマの辞書のドイツ語訳。この後にやはりチョマの辞書のロシア語訳という形で、チベット語−ロシア語辞典が出版された。ただし完全な翻訳ではなく、シュミットによって新たに追加された単語や句が5000語ある。これは、シュミットが参照した『四体清文鑑』および『五体清文鑑』からの追加であるという。また、辞書のレイアウトはほとんど一緒だが、単語の配列はチョマのものとは変えられて、現在の配列とほぼ同じものに改められた。イェシケがこのことについて序文で指摘している。

      in the general alphabetical arrangement improvements have meen introduced, and such as are in conformity with the spirit of the language......Csoma's rough grouping of words under the princial headings is left unaltered, though here especially a reduction to alphabetical order was obviously required.

  • サイモンの論文にも指摘がある。

    The layout of the entries is identical even in the arrangement, as introduced by Jaschke, would have imposed itself to a second independent compiler as an indispensable prerequisite.

  • 1866年 イェシケ(1817-1883)のチベット語−英語辞典(Romanized Tibetan and English Dictionary)
    • リトグラフ
  • 1871年 イェシケのチベット語−ドイツ語辞典(Tibetisch-deutsches Worterbuch / Gnadau)
    • リトグラフ
  • 1881年 イェシケのチベット語−英語辞典(A Tibetan-English dictionary with special reference to the prevailing dialects / H.A. Jaschke.-- Routledge & Kegan Paul, 1958 (1934, 1949, 1958 リプリント))
    • 活版印刷
    • 綴り字配列
  • 1899年 デゴダン(1826-1913)のチベット語−ラテン語−フランス語辞典(Dictionnaire Thibetain-Latin-Francais / par Les Missionnaires Catholiques du Thibet. -- Imprimerie de la Societe des Missions Etrangeres, 1899)
    • 活版印刷
    • 活字を香港で作らせたとの記述がある。
    • 綴り字配列
    • 東洋文庫第50回展示会目録−チベット関係文献−1963年の記事pp.15-16

      本書は、フランスのカトリック・チベット伝道団の宣教師の業績である。1852年に同伝道くくりつける設立したCh. R. A. Renou が雲南の徳欽の近くでチベット語を習得、辞典編集の資料収集を始め、1856年西康・雲南の境界に近い門工の東南 Bonga で J. Ch. Fage がこれに加わり、Renou の死後(1863年) Fage は収集資料とチョーマの辞典をまとめてチベット語・ラテン語辞典の草稿を作成した。フランス語は出版に当り加えられた。1880年、 A. Desgodings が同地区から中央チベット南部の伝道区設立のため派遣された際、その草稿を携え、ブータンの Pedong でイェシュケの辞典、文法・語彙に関するチベット文献によって補訂、最後に東部チベット地区の P. Ph. Giraudeau が検討、1894年から Desgodings の監督下に印刷が始まった。本書の対象は主として文語であるが、語によっては東部チベットの俗語形および古形を区別していること、語の意味の記述はチベット人の記述方法の影響が認められる、などの特色がある。チベット語の形はチベット字のみで記され、発音は示してない。今日でもイェシュケ、ダスとともに独自の価値を持つ辞典である。

20世紀 

  • 1902年 チャンドラ・ダスのチベット語−サンスクリット語−英語対照辞典 
    • 活版印刷
    • インドでの辞典編纂参照?
  • 1916年 ジロドーのラテン語−チベット語辞典(Dictionarium Lation-Tibetanum)
  • 1920年 チャールズ・ベルの英語−チベット語辞典(English-Tibetan colloquial dictionary / by C.A. Bell. -- Firma Klm, 1986)
  • 1943年 グールドとリチャードソンのチベット語辞典(Tibetan Word Book / by Sir B. Gould and Hugh E. Richardson. -- Oxford University Press, 1943)
    • 解説部分では活字を使用。辞書部分では手書き
    • 2000種類あまりの音節文字を漢字の親字のようにして取り上げ、基本的な意味を記し、その音節文字を含む単語を複数並べることによって、よりその音節の意味をクリアにするという方式の辞典。序文には、チベット語は難しいとされているし、確かに正書法のシステムが非常に複雑だし、口語の文学作品もない、そんな状況だが、実は、一旦各音節文字の形と意味と音を一致させることができるようになれば、沢山の単語の意味を正確に知ることができるという代償があるというようなことを述べている。さらにチベットの人々に対する期待として、こんなことも述べている。

      What is most of all wanted is that TIbetans themselves should realize what their colloquial speech is capable of, and that some Tibetan should appear who, with the courage of a Dante, will write books which any Tibetan of average education cn understand. 

  • 2000音節の配列は現行の綴り字配列と同じ。
  • チベット文字は手書き。ローマ字はタイプしたもの。亜鉛版印刷だという。
  • この辞典の姉妹編として、Tibetan Sentences (1943), Tibetan Syllables (1943), Tibetan Verb Roots (1949)がある。これらはすべて
  • 1956年 ジロドーのフランス語−チベット語辞典(Dictionnaire Francais-Tibetain / by S.E. Mgr Giraudeau et Rev. Pere Francis Gore. -- Librairie D'Amerique et D'Orient Paris)
    • チベット文字は手書き
    • 東洋文庫第50回展示会目録−チベット関係文献−1963年の記事p.19

      著者ジロドーはフランスのチベット伝道団の宣教師、康定、巴安、?井など西康の各地に63年を過ごし、No.30(デゴダンのチベット語−ラテン語−フランス語辞典のこと)の編集に協力、Grammatica Lation-Thibetana(1909)、Dictionarium Lation-Thibetanum(1916)などを著した。

  • 1969年 バック チベット語−英語辞典
  • 1973年? ゴールドシュティーンのチベット語−英語辞典
  • 19XX年 ゴールドシュティーンの英語−チベット語辞典

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