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『世界知識行 黄金の平原』 第八章 10  

  • pp.266-267
  • 担当:三浦

ならば、おまえが、tsa tsha dzaなどが、インド語にない理由をどう考えるのかと問われるならば、インド全土にtsa tsha dzaという発音はなく、インド人の舌も、tsa などを[発音できるように]動かないのが第一の理由である。もうひとつの理由は、トゥンミが[チベット文字の]基本文字を配列したさい、[手本とした]インドの文字[列の]三番目は完全に取り除き、さらにgha dzha dha bha なども取り除き、あとに残ったka kha ga nga / tsa tsha dza nya/ ta tha da na/ pa pha ba maなどの文字順をそのままにしておけばよいものを、tsa tsha dzaを本来の場所に置かず、下[の列]に押し出し、nyaの一文字だけをあとに残したところに、新たなチベット文字三つを押し込まなければならない理由などないのではないか。それゆえ、インドの文字列の二列目〔の発音〕も、ca cha ja jha nyaであり、[チベット文字を配するさい]jhaを除いて、残りの四文字をもともとの場所に残したことはきわめて明らかである。

また、i tsu ya sha など[の文字の]発音部位は口蓋であるといったように、それぞれの文字列の五文字の発音部位は同じであると述べられている。発音してみても、きわめて明らかながら、ka kha ga gha ngaは口をわずかにひらいて、このような形【illust.】をし、五文字ともに非常に似た形で発音される。Ta THa Da DHa Na等は、口蓋を舌ではじいて発音し、pa pha ba pha maは両唇をあわせて発音する。同じく、ca cha ja jha nyaと発音してみると、この五文字の発音部位は似通っているが、tsa tsha dza dzha nyaと発音してみると、nyaだけが、羊の群れに山羊を入れたように、非常に違和感が生じることは、一度発音してみれば、体験できることである。ならば、前述のi tsu ya shaという音の発音のさいに、ya とtsaなどの発音部位が異なると思わないのかと問われれば、自身の発音の仕方に問題があるのであり、インドの言葉では、ya とjaは非常に音が近く、yogiも jogiと発音されなど、yaの代わりにjaを書くことも多く、私たち[チベット人]が、dzo giなど、すべてdzaの文字を書くのが、これである。

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