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『世界知識行 黄金の平原』 第八章 14  

  • p.273 l.13-
  • 担当:海老原

レプコン地方で、spro mo(喜び)をbsor moということなども、サンゴを強くしすぎなのである。同様に、rma bya(孔雀)をmab ya、kha mchu(口論)をkham chuなどと、第2音節の前部要素(基字や前置字)を前にひっぱっているのも多い。モンパとネパールにいる、言葉がなまっているチベット人はmig をmi ga、gcigをci ga、bzhiをbi li、drugをda rogなどと言う。それも、昔の発音が強く残っているからである。

そのように、私たちチベット系民族は、流浪し、ばらばらになって、たくさんの年月が過ぎたので、たとえば、ドメー(アムド)地方で、私たちの知っている地域だけも、spro(喜び)のような1つの綴りに対してdpo、bso、hro、spo などと読むので、全体を誰が余すことなく比較できるだろうか。しかしながら、できるかぎり比較すると、ある地方では仏典の言葉(文語)である語が、他の地方では口語に対応するなど、理解を深めることができる。

[インド]北部クルタの土地から6日間かかって着くガルシャという小さな谷のチベット系に属する村で、女性たちは頭部に銀の灯明台のような飾りをつける。 私が一人に、「これはなんですか」と聞くと、「do kerトケルです」という。 チベットのウー地方などでは、普通の人はトケルを髪飾りの意味で使うことがわからない。同様にモンの地方では、竹と草で編んだ者をre ldeという*1

そのように、昔の読み方が様々に変わった跡は、それぞれの土地の言葉である。それを昔、そのように読んだというもっとも強力な理由は、綴りそのものであって、たとえば、チベットで文字が新たにできたとき、文字を地元の人々の発音の通りに書くべきであって、sgra「音」などをsa ga raの3つの音で読まなければ、現行のように書く必要がないのである。そうすると、後置字saなど全てが、昔の言葉にあったことは、文字の方から言葉にあわせて創造されたものなのであって、現在でも、カムの一部の地域の口語で、khyod kyi(あなたの)、rang gi(自身の)など[が保存されているの]は、スムチュパの連辞規則と完全に一致するのである。

そのように、以前の言葉に合わせて、綴りと格助詞などがつくられただけで、綴りが時に従って変わることはなかった。発音は変わるので、経典に書かれたものが、普通の人は理解できないという状況が生じたのである。

インドなどでは、発音が変わると綴りと格助詞も変えて改革するので、現在、インドの文字を書いたものを普通の人はみな理解できる。

私に権力があったなら、チベットでも現在のこの発音に合わせた綴りと格助詞を作るのにと思う。ご冗談ですが。

もしそうなれば、ある時期から全ての人が言文一致方式で文字を書くことになる。そうすると、現在の本は新しい発音に変えなければ理解できないなどという状況になることは確実で、困った問題である。

結局、文字の綴りが以前の習慣のままで、読み方は現在の発音をする。一部の者が昔の読み方を無理に教えても、チベットに新しく入ってきたモンゴル人などが、’bras spungsをnber pongと読むという状況が生じる。この種の読み方は現代の言語と符合しないこと甚だしく、詩の言葉の情緒を全て損なわせてしまうので、それほどはよくないことであると[私は]思っている。


*1 re lde は、現在では毛織物の意味で使われている。

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